Illustorator CS4 を Windows10 にインストールしてみた

アプリを作成しているとアイコンを自作する必要性があったり、またブログを運用していると大量の画像の編集をしたりすることがあったりします。

今までは Windows 10 にあらかじめ入っているMSペイントやペイント3D、無料のMicrosoft Expression4 などを使って画像の編集やアイコンの作成をしてきたのですが操作性や仕上がりに少し不満がありました。

そこで今回 Windows XP 時代に購入し使用していたパッケージ版の Illustrator CS4 が手元にあったのでインストールして簡単な検証を行ってみる事にしてみました。

次の環境で試してみましたよ。

    Contents

    環境

  • OS : Windows10 Home 64bit
  • CPU : Intel Core i3-6100T 3.20GHz 2core 4thread TDP:35W (skylake)
  • メモリ : 8GB
  • グラフィックボード : Intel HD Graphics 530 (cpu内蔵)
  • ペンタブレット : Wacom Intuos (CTL-4100WL/K0-DX)

わたしのPCちょっとショボいスペックですね(笑)。

1. Windows10 に Illustrator CS4をインストールする

光学ドライブにDVDを入れるとインストーラーが起動してあっけないほど普通にインストールできました。

XPの時と何も変わりません。

図1.普通にインストーラーが起ち上がります

画面の指示に沿ってサクッとインストールします。

2. 基本的な機能のチェック

パス、ベジェ曲線、線、塗り、多角形ツール、グラデーション…操作時の挙動も含めて特に問題ありません。(図2)

図2.基本的な機能のチェック

3. ペンタブレットによる入力

ペンタブレットによる入力も検証しました。ペンタブはワコムの廉価なモデルです。

3-1. ブラシツール

特に問題は無いようです。個人的に入り抜きの線はあまり使用しませんが参考になれば。(図3-1-1)

抜きが少し難しいですが、ブラシツールの設定と本人の訓練次第だと思われます。アプリ側(Illustrator CS4) の問題では無いでしょう。

図3-1-1.カリグラフィブラシによる入力

ちなみにカリグラフィブラシの設定は次のような感じでテストしました。(図3-1-2、図3-1-2)

図3-1-2.ブラシツールオプション
図3-1-3.カリグラフィブラシの設定

3-2. 鉛筆ツール

鉛筆ツールも検証しました。(図3-2-1)

線がガタガタなのは検証のために鉛筆ツールオプションの設定で [精度] と [滑らかさ] を最低値にしているからです。

設定次第でもっと滑らかな線が引けます。飽くまでも動作検証の為です。

図3-2-1.鉛筆ツール

鉛筆ツールは下図のような設定でテストしました。(図3-2-2)

図3-2-2.鉛筆ツールオプション

4. ライブトレースとライブペイント

ライブトレースとライブペイントは個人的にほとんど使用しませんが比較的重そうな処理であると思われるので検証のために実行してみました。

図4.元画像

4-1. ライブトレース各種

図4-1-1.ライブトレース – [アウトライン]
図4-1-2.ライブトレース – [カラー変換16色]
図4-1-3.ライブトレース – [グレー変換]
図4-1-4.ライブトレース – [コミックアート]
図4-1-5.ライブトレース – [コミックアート] – 拡大

4-2. ライブペイント

図4-2.ライブペイント

ライブトレース、ライブペイント共に特に気になる様な挙動はありませんでした。

処理にかかる時間も体感的に WindowsXP の時と大差ない感じです。

5. パスファインダー各種

個人的によく使う機能です。パスファインダー各種特に問題無し。(図5)

図5.パスファインダー各種

6. グラデーションメッシュ

個人的に使用頻度の高い非常に大事な機能です。特に問題はありませんでした。(図6)

安心しました。

図6.グラデーションメッシュ

7. テキストとフォント

テキストとフォントも特に問題は無いようです。(図7)

ネット上ではWindows7の時には不具合があったようですがWindows10ではそういった話はあまり見聞しません。

個人的に Windows Vista、Windows7 をスキップして Windows XP → 8.1 → 10 と移行したのでよくわかりません。

今現在の環境で問題が無いので良しとします。

図7.テキストとフォント

まとめ

今回 パッケージ版 Adobe Illustrator CS4 を Windows 10 にインストールしてみたわけですが、私の少ししょぼいスペックのPCでも特に何の不具合もなく、速度が遅くなるわけでもなく動作しました。

不具合無さ過ぎてブログのネタとしてこれでいいのかと不満になる位問題ありませんでした。

過去の資産を大事にするっていうのは Windows の売りの一つですしね。(ですよね?)でもMicrosoft社もどんどん変化していくので将来のことはわかりませんが…

しばらくはこれで当初の目的であるアイコンの作成やら画像の編集をすることができます。安心しました(笑)。

但し、飽くまでも私個人の環境ではとりあえず問題無く動作しました…といった程度のものと思ってください。インストールしたい人は自己責任でお願いしますね。 CS4のサポートはとっくに終了していますしね。

想定外の不具合が発生する可能性は低いかもしれませんが、CPUがAMDの場合は話が違ってくるかもしれません。Ryzenで新規にPC組んで検証してみたいですね。

あー早く Adobe Creative Cloud に移行したいわ~。